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  • 塚野琢也

空き家の使い方

ひょんなことから空き家を譲りうけました。(過去記事参照→空き家#1

場所は私たちの事務所の近くで新潟県五泉市の村松地区です。


空き家
私たちの空き家

五泉市の空家率

五泉市の空き家の状況は平成30年のデータで総住宅数18570戸のうち2030戸で空家率10.9%となっています。(出典:住宅・土地統計調査)

平成15年の空家率は4.3%、平成20年は8.49%、平成25年は5.8%、平成30年は10.9%と推移しており、平成20年から平成25年は減少していますが

平成15年と平成30年を比較すると15年で6.6%増加しています。

 

五泉市の空家率増加の要因

空家率の増加は、様々な要因が絡み合って生じる複雑な現象で、一概には言えませんが下記の要因が考えられます。

1.人口減少と高齢化

人口が減少し若者が都市部に流出、高齢者のみの世帯が増加しています。次第に一人暮らしの高齢者世帯が増加し、住人が施設入所したり、生を終えて空き家になる。

2.雇用機会の減少

産業の衰退や雇用機会の不足により、若者や働く人々が減少し、住宅需要が低下する。

3.建物の老朽化

老朽化が進み、メンテナンスや改修が難しくなり、住む価値が低下し空き家となる。

4.相続問題

家族内での相続が複雑だったり、相続人が遠方に住んでいる場合、適切な管理が難しくなり、空き家となる。

5.家族構成の変化

核家族化や単身世帯の増加により、家族が大きすぎる家に住む必要がなくなり、空き家となる。

6.不動産市場の変動

不動産市場の価格変動や景気の影響により、住宅の取引が難しくなり、買い手がつかないまま空き家となる。

 

少し考えただけでこんなに要因があり、それぞれ解決が困難な問題ばかりです。

やっぱり、空き家は増え続けてしまいそうですね。

 

最初に思ったこと

空き家を譲り受けるときには、私たちが大好きなテンカラをする渓流がこの空き家の近くにあるので、面白おかしくリノベーションして、釣りの拠点にしようとか、釣りの後にサウナ入ってビールが飲める隠れ家にしようとか考えていました。今思い返すと、浅はかですごく恥ずかしいです。


空き家からの風景
空き家からの風景(冬)

空き家からの風景
空き家からの風景(夕景)

生まれ育った五泉市の、少しずつ衰退していく状況を想像すると、自分達だけが五泉ライフを満喫しても、この空き家をハイカラにしても、大海の一粟なんですよね。

 

活用方法について

人口減少、高齢化、雇用機会の減少、相続問題、家族構成の変化、不動産市場の変動、どんどん老朽化しながら増えていく空き家。こんな複雑で深刻な問題を解決できるとは思わないけど、譲り受けた空き家を使って、ほんのちょっとでも豊かな未来につながるきっかけを生むようなことがしたいと思い直しました。

妄想に終わるのか、成果を生むことができるのか。日々の仕事に忙殺されて塩漬けにならないように締め切りを決めて考えて行こうと思います。とりあえずは2024年の11月までには、ただのボロイ空き家から、何かに変貌させることに決めました。それが何かはまだ想像がつきませんが。。


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