住宅の基礎にもよく使用される鉄筋コンクリート。
何か頑丈で屈強なイメージですがちゃんと経年劣化します。
鉄筋コンクリートは圧縮の力をコンクリート、引張の力を鉄筋で負担します。
コンクリートはアルカリ性で、鉄筋が錆びないように内部の鉄筋を保護する
役目もあります。
けどけど、二酸化炭素などの影響でコンクリート打設後数十年経つとコンクリートが
中性化していきます。中性化すると内部の鉄筋が錆びる可能性が高まります。
鉄って錆びると少し膨らみますよね。コンクリートの中で鉄筋が錆びちゃうと
鉄筋が膨らみコンクリートが割れちゃうんです。
前置きが長くなりました。
コンクリートの中性化の深さがどこまで進んでいるかを確かめる方法として
中性化深さ試験ドリル法というのがあってそれに使う道具が下の写真です。
ドリルでコンクリートに穴を開けます。
穴を開けながらフェノールフタレイン溶液を染み込ませた
ろ紙で穴開け時に発生した粉を拾います。
ろ紙の色が紫色になるとアルカリ性なので(理科で習ったのが懐かしいですね)
コンクリートがアルカリ性を保持している深さがわかります。
穴の深さをノギスで計るとコンクリートの中性化している深さが分かり、
鉄筋まで中性化が進行しているか判断出来ます。
最後に補修材でコンクリートを補修して試験は完了です!
長い説明になっちゃいました。
デザインの手掛かりを探すためには色々な情報が必要です。
自分達で出来る調査は自分達でやるようにしてなるべく多くの情報を得たいです。
勿論、調査だけの業務も請負いますので気軽にご相談下さい。
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